「熱が何度だったら、休みますか?」——パートさんの答えに、覚悟の差を見た話
2026-08-28

先にはっきり書いておきますね。
今日の話は「体調が悪くても出勤しろ」という話では、ありません。 むしろ逆のことも書きます。最後まで読んでもらえたら、うれしいです。
「休ませてください」に、僕は「分かりました」と返す
先日ね、あるスタッフから連絡が来たんですよ。
「体調が悪いので、休ませてください」
僕の返事は、**「分かりました」**です。それだけ。
無理に出勤させることなんて、今の時代できないし、するつもりもないです。体調不良の欠勤連絡には、うちはこれで終わり。責めもしません。
——ここまでは、普通の話です。
で、パートさんに聞いてみたんですよ
そのあとね、うちで働いてくれてるパートの主婦の方に、ふと聞いてみたんです。
「熱が何度だったら、休みますか?」
そしたら、こう返ってきました。
「熱が何度あろうが、休まないですよ。とりあえず出勤します。」
おお、と思ってたら、続きがあって。
「そのうえで、しんどかったら『早めに上がらせてください』って言いますけどね」
——これを聞いてね、僕、思っちゃったんですよ。
あー、これだよな。
「これだよな」の中身
誤解されたくないので、ちゃんと分解しますね。
僕が痺れたのは、「休まない」の部分じゃないんです。その後ろの組み立てなんですよ。
休むか、出るか。0か100かの二択にしてないんです。
まず出勤する。せめてピークの時間だけでもやる。それで、しんどくなったら早めに上がらせてもらう。——間の選択肢を、自分で持ってるんですよね。
体調って、0か100かじゃないじゃないですか。「動けなくはないけど、万全じゃない」っていう日が、いちばん多い。そのグレーの日をどう扱うか——そこに、その人の根っこの部分が出るんだと思うんですよ。

覚悟の差、っていう話
でね、これは**「出る人が偉い」っていう話じゃない**んです。そこは、はっきりさせておきます。
覚悟の違い、なんですよ。
僕自身はね、体調が悪かろうが何だろうが、まず出勤して、まずやってみるという考えでやってます。
なんでかって——店って、簡単に閉められないんですよ。
体調不良で店を閉める。それ自体は、全然ありです。責められることじゃない。
でもね、お客さんからしたら、休みは休みなんです。
こっちにどんな事情があっても、シャッターが閉まってたら「やってない店」。楽しみに来てくれた人にとって、理由は関係ない。「体調不良のため」の貼り紙は、こっちの事情であって、お客さんの事情じゃないんですよね。
その重さを背負ってるかどうか。——それが、経営者と従業員の覚悟の差なんだと思います。そして、差があるのは当たり前なんですよ。背負ってるものが違うんだから。
……と、ここまで言うとね、こう思いますよね
自分へのツッコミも書いておきます。今日はここが本体みたいなものです。
「飲食店で、熱があるのに出るって、衛生的にアウトでは?」
——正論です。そのとおり。
だから、はっきり書いておきます。感染るような症状の人は、帰します。 インフルエンザなのに「とりあえず出ろ」とか、そんな話は一切ないです。お客さんの口に入るものを扱ってる以上、そこを曲げたら終わりなので。
今日書きたかったのは「出ろ」じゃなくて、「0か100かじゃない発想」と「覚悟の差」を見た、という話なんです。そこは間違えないでほしいところです。
「これ、スタッフが読んだら『出ろ』って圧に感じません?」
……鋭いですね。だから僕は、これをスタッフに言わないんです。
休みの連絡には「分かりました」で返す。それ以上は言わない。パートさんの話も、こっちから「見習え」なんて絶対に言いません。
覚悟って、要求した瞬間に、ただの圧になるんですよ。自分の中で持ってるから覚悟なんであって。だからこれは、ブログにだけ書いてます。
「その考え方、時代遅れでは?」
従業員に求めたら、時代遅れどころかアウトだと思います。求めません。
ただね——経営者が自分の店に対して持つ覚悟だけは、時代と関係ないと思ってるんですよ。僕が僕の店を「まず開ける」のは、誰にも強制されてない、僕の勝手な覚悟なので。そこまで時代に合わせて手放したら、何も残らないですから。

背負ってるものが違うだけ
まとめますね。
休みの連絡には「分かりました」。無理強いはしない。感染る症状なら帰す。——ここは、動かしません。
そのうえで、あのパートさんの言葉は、僕の中に残りました。
「まず出勤します。しんどかったら、早めに上がらせてもらいます」
0か100かじゃない。間を自分で組み立てる。 あれは強さというより、大人の知恵なんだと思います。
そして、経営者の僕はというと——熱があっても、まず店を開けます。お客さんからしたら、休みは休みだから。
出る人が偉いんじゃない。休む人がダメなんでもない。
背負ってるものが違うだけ。
それが見えた、っていう話でした。