定休日の朝7時から、深夜1時まで——飲食店経営者の「休みの日」の時間割

まだ薄暗い早朝の厨房で、一人で仕込みをする店主の後ろ姿

今日は、店が休みでした。

でも、ハードに動いてました。 これ、サラリーマンの方との明らかな違いだと思うので、今日は僕の「休みの日」を、時間割で書いてみます。

まず、時間割から

  • 朝7時ごろ — いつもより早く起きて、店へ。翌日のための仕込み
  • 途中で切り上げて — 銀行へ。両替(小銭づくり)
  • そのあと — 自分の用事をいくつか済ませる
  • 12時ごろ — ここでいったん、仕事は終わり
  • 昼〜夕方 — 家族とお出かけ。一緒にごはんを食べて、ゆっくりする
  • — 子どもをお風呂に入れて、一緒に遊ぶ
  • 子どもが寝てから — 店に戻って、仕込みを再スタート。だいたい23時ごろまで
  • そのあと — 体を動かす。運動しないと、本当に不健康になるので
  • 24時〜25時ごろ — そこから、このブログを書く

……はい。店は休みです。

なんで「いつもより早く」起きるのか

ここが、今日いちばん書きたいところです。

この仕込みって、翌日のための仕込みなんですよ。だから正直、何時にやってもいいんです。店は休みなんだから、昼にやってもいいし、夜だけでもいい。

じゃあ、なんでわざわざ、いつもより早く起きるのか。

家族との時間を、確保するためです。

全部の仕事を自分のペースでやってたら、家族サービスができなくなるんですよ。だから、先に家族の時間を押さえて、その前と後ろに仕事を置く。

朝7時から12時まで働くのは、12時から家族の時間を始めるためです。夜に仕込みを再開するのは、子どもが寝るまでは一緒にいるためです。

サラリーマンとの、決定的な違い

こう書いてみて、はっきりしたことがあります。

サラリーマンの方は、仕事の時間が固定ですよね。9時から18時とか。で、家族の時間は、**その"余り"**になる。

僕は、逆なんです。

家族の時間を先に真ん中に置いて、仕事をその前後に散らしてる。

これができるのが、個人事業主の本当の強みなんじゃないかと思います。「時間が自由」って、ダラダラできるって意味じゃないんですよ。時間を"配置"できるって意味なんです。

トータルの労働時間は、たぶんサラリーマンより長い。でも、子どもをお風呂に入れる時間は、確実に押さえられる。 僕はこっちのほうがいいです。

ちなみに、この「時間をどう配置して働くか」ってあたりで、僕が実際に読んだ本です。気になった方はどうぞ。

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両替してきた硬貨がぎっしり並んだ、金属のコイントレー

地味だけど、これも仕事です:両替

時間割の中に「銀行で両替」ってありましたよね。あれ、地味なんですけど、れっきとした仕事なんですよ。

うちは券売機の店なので、お釣り用の小銭がなくなるんです。放っておくと、お客さんにお釣りを出せなくなる。だから休みの日に、銀行に行って、小銭を作ってくる。

こういうの、サラリーマン時代にはなかった仕事です。誰かがやってくれてたことなんですよね。独立するって、そういう「誰かがやってくれてたこと」が全部こっちに来るってことでもあります。

子どもが寝てから、また店へ

夜、子どもを寝かしつけてから、店に戻って仕込みの続き。だいたい23時ごろまで。

正直に言うと、この時間帯がいちばん、はかどるんですよ。誰もいないし、電話も鳴らない。一日でいちばん静かな仕事の時間です。

で、そのあと、体を動かします。

これ、やらないと本当に不健康になるんですよ。厨房仕事って、動いてるようで、動きが偏るんです。同じ姿勢、同じ動き。だから意識的に体を動かさないと、どんどん体が固まっていく。

前に「余裕には、心の余裕と体力の余裕がある」って書きました。体力の余裕は、こういう地味な積み重ねでしか作れないんですよね。

そして、ブログ

で、だいたい24時か25時。そこから、このブログを書いてます。

今読んでもらってるこの文章も、その時間に書いてます。

……と、ここまで言うとね、こう思いますよね

「それ、休んでないですよね?」

——はい。休んでません(笑)。

でも、僕の中では「休み」の定義が、たぶん違うんですよ。動いてない時間が休みじゃなくて、自分で決めた配置で動けてる日が、休みなんです。

誰かに時間を決められてない。それだけで、僕にとっては、じゅうぶん休みなんですよね。

「体、大丈夫ですか?」

これは、まっとうな心配です。だから深夜に体を動かしてます。自覚は、あります。

正直、この生活を10年続けられるかというと、分かりません。今の体力があるうちにできることをやっておく、という感覚もあります。そこは、いつか見直すことになると思います。

「人に勧めますか?」

——勧めません。

これは個人事業主だからできる生活で、しかも僕が好きでやってるだけです。前にも書きましたけど、うちのスタッフに同じことを求めるのは、完全に筋違いです。彼らはシフトの時間で帰ってもらいます。

深夜、家のテーブルでノートパソコンに向かう手元とマグカップ

休みのようで、休みじゃない

まとめます。

僕の休日は、仕事とプライベートが、混ざり合ってます。

仕事のようで、仕事じゃない。休みのようで、休みじゃない。

朝は仕込み、昼は家族、夜はまた仕込み、深夜はブログ。——きれいに分かれてないんですよ。ぜんぶ、地続きです。

でもね。子どもをお風呂に入れられた日は、いい日なんです。

あれ、正直に言うと、大変なんですよ(笑)。バタバタするし、こっちもびしょ濡れになるし。

でも——なんか、生きてるって実感するんですよね。 ものすごく、幸せな時間なんです。

その時間が真ん中にあって、その前後に仕事が並んでる。そういう一日の組み方ができるのが、僕にとっての「独立してよかったこと」なんだと思います。

そんな、ある定休日の話でした。